2026-05

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ネタバレ・コンプライアンス考(補足)

 前回書いた内容について、おそらく自分に向けられたであろう(そうでなくても)鋭い批判を目にしたので、それをふまえて考えたことをまたいくつかメモしておこうと思う。ネタバレという主題からはやや逸れてしまうが。  とりわけ映像や書籍の場合、ネタバレがこれほど忌避されるのは、作品およびそれにまつわるプラットフォームの性質上、作品を生の芸能として体感させる言葉が流通しづらく、結果として鑑賞者が情報消費的な態度に落ち着いてしまうからではないか、というのが前回の主旨だった。これは議論構成として古臭いうえに脆く、もっと厳密に考えるべきであった。批判されるべき理由はほかにもあるだろうが、思いつくところでは、たとえ作品を情報の集積と見た場合でも、だからといって作品が体感を生まないとか消費されてしまうといったことにはならない、という意見が挙げられる。事前に漏れた情報を知っていると、作品の体感そのものが毀損されるのだという異論はありえる。こうした点について書かなかったのは、字数によるところもあるが、それ以上に、体感という言葉を、自分なりの前提にしたがって用いていたからだろうと思われる。  私は...
詩 poesia

Rita Lee, Amor e Sexo(ヒタ・リー「愛とセックス」)

ブラジルロック歌手のレジェンド、ヒタ・リーの名曲を、いちおう歌えるように訳してみました。こんな歌を作れる言葉があるということに、聞くたび感銘を受けます。ぜひ、曲を流しながらテクストを読んでみてください。 Amor é um livroSexo é esporteSexo é escolhaAmor é sorteAmor é pensamentoTeoremaAmor é novelaSexo é cinemaSexo é imaginaçãoFantasiaAmor é prosaSexo é poesiaO amor nos tornaPatéticosSexo é uma selvaDe epiléticos愛は本でセックスはスポーツセックスは選ぶ愛は定め愛は考える法則愛はドラマセックスは映画セックスはイマジネーションファンタジー愛は文章セックスは詩さああ愛していると辛くてセックスは森だ引き攣る者の Amor é cristãoSexo é pagãoAmor é latifúndioSexo é invasãoAmor é divin...
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ネタバレ・コンプライアンス考

 私は作品のネタバレに関して、基本的にそんなことを気にする必要は一ミリもない、という(おそらくは過激な)立場をとっている。  これはネタバレを気にする当人を批判するつもりで言っているのではない。ネタバレを気にするかどうかが大問題だ、と考えているわけでもない。私は単に、これほど「ネタバレ・コンプライアンス」が働いてしまう認知的背景自体に興味があり、その背景に関しては、いくつか批判すべき点が見つかると思っているだけだ。この問題を取り上げながら、もっと多くの人と、気軽に作品についての話ができる環境を探してみたいのである(なお、以下では一般に「鑑賞」の対象となる作品についてのみ語る。たとえばゲーム作品は「プレイ」するものであり、「鑑賞」の次元がはじめから存在しないため、この限りではない)。  ちゃんと調べたわけではないが、「ネタバレ・コンプライアンス」がこんなに浸透している国は、日本くらいじゃないだろうか。海外の動画を見ていると、話し手が「ネタバレ(spoiler)したくない」と言う場面は見かけても、「ネタバレやめて!」と他人に言う場面にはほとんど遭遇しない。日本の場合、予防が...
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