詩 poesia

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Rita Lee, Amor e Sexo(ヒタ・リー「愛とセックス」)

ブラジルロック歌手のレジェンド、ヒタ・リーの名曲を、いちおう歌えるように訳してみました。こんな歌を作れる言葉があるということに、聞くたび感銘を受けます。ぜひ、曲を流しながらテクストを読んでみてください。 Amor é um livroSexo é esporteSexo é escolhaAmor é sorteAmor é pensamentoTeoremaAmor é novelaSexo é cinemaSexo é imaginaçãoFantasiaAmor é prosaSexo é poesiaO amor nos tornaPatéticosSexo é uma selvaDe epiléticos愛は本でセックスはスポーツセックスは選ぶ愛は定め愛は考える法則愛はドラマセックスは映画セックスはイマジネーションファンタジー愛は文章セックスは詩さああ愛していると辛くてセックスは森だ引き攣る者の Amor é cristãoSexo é pagãoAmor é latifúndioSexo é invasãoAmor é divin...
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Marielle Macé, Parole et Pollution (マリエル・マセ「言葉と汚染」)——「絆の政治学」にむけて

 たしか学部3年の頃、コロナ禍が明けるかどうかという時期(「汚染」がテーマとなっている理由)にフランス語の授業で読んだエッセイです。先日パソコンを整理していたときに見つけて、あらためて読み直しました。2021年1 月28日の記事ですが、昨今の政治状況と考え合わせても重要な提起がなされているように思ったので、下に紹介します(元記事はフランスメディア AOC [Analyse Opinion Critique 分析・社説・批評])。  筆者は、言葉こそ現代社会において最も汚染された領域なのではないか、という仮説から出発し、言葉を世界への(あるいは世界からの)再関与の形式と捉えます。その関与のなかに、人間の責任とケアの可能性を見出します。こうした問題意識から、後半部では、詩の重要性が確認されていく、というのが趣旨になります。こう下手にまとめると優等生の小論のようにも見えかねませんが、さきを読んでいただければ、その主張の強かさは、確かめてもらえるのではないかと思います。  さて、まず彼女は言葉の「汚染」の証拠として、いくつかの実例を持ち出します。どれも、昨今の行政やSNS上にお...
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Cesare Pavese, I mari del Sud(パヴェーゼ「南の海」)

 パヴェーゼ(1908-1950)の生前唯一の詩集、『働き疲れて Lavorare stanca』の最初の一篇を訳してみました(1930年の作品です。死後70年が経過したため、著作権は切れています)。既訳もありますが(河島英昭等)、イタリアにいるため参照がかないませんでした。  詩の舞台はパヴェーゼの故郷、イタリア北部のピエモンテです。「私」の従兄は、田舎にはめずらしく、世界中を飛び回った過去をもつ中年の男で、かつて冒険小説に憧れた「私」(パヴェーゼ自身を投影)は、彼をいまでも慕っています。「私」の子供時代、親類から忘れ去られたこの従兄が、ふと一枚の葉書をよこしてきます。それは「南の海」からの手紙でした。  彼の小説を読まれた方はすぐ気づかれると思いますが、本作は彼の最初期の作品で、その後の小説のテーマが繰り返し立ち戻る基点となっています。ごく平明な、散文に近い筆致で書かれており、これは当代の詩潮からは大きく外れるものでした。本詩集は、第二次大戦後、イタリア詩が再び散文化してゆく過程を理解するうえで欠かせない参照点となっており、自分が最近この作品を読みこみはじめた理由も...
2026.04.24
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休日の電車

あの電車に乗ったらぼくはもうぐっすり眠るだろういっぱい本を詰めた鞄を足もとに置いて 腕をひろげてこときれたように気持ちがいいんだ抜け目ない子供が財布をすってもぼくはいっこう気づかず眠るあたりのみんなも眠りはじめるおじさんのよだれが座席に落ちジャージを履いた女子高生も子守りに疲れたおばさんもぽっかり口を空けたまま——一羽のルリカケスがまっすぐに車内を飛んできたそれには気づかずにいつしかみんな起きるのを待っている神様はびんぼうゆすりを繰り返しそのゆすりがまた眠気をさそうのだどうしてこんなにやわらかいのだろう車窓を素早くよぎる動かぬはらわたはいっそうやわらかい、ということを忘れるほどただ家に帰るだけなのに海水浴をめざすような気分だ、なんて——ああ これは家への道ではない  この乗客はみな 家を失った人々——気づいたとき僕はもう列車に乗っておりそれからずいぶん長いこと揺られていたこともかさねて思い出していた最初に起きたおばさんがいそいそ荷物をまとめはじめる転がり落ちたミカンをすかさずひろい僕は——あのう、降りるんですかと聞くおばさんは寝ている子どもを一瞥し——この子を届けにいくんですよと言...
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